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家を建てる時には壁材、屋根材、ドアやサッシなど細かく決めていきますが外壁はのちのメンテナンスを考え決めたりしますが屋根材は雨音の大きさではないかと思います。
材質によっては雨音の大きさで不快を感じることもあると思いますので材質の違いでどう変わるか調べてみました。
屋根に使用する屋根材にもさまざまな種類があります。
もともと日本国内では、粘土瓦を採用した瓦屋根が主流だったのですが、瓦は素材的特徴や施工方法などが原因となり、屋根重量が重くなってしまうという弱点が存在します。
屋根重量が重くなってしまうと、建物の重心が高くなってしまい、地震の揺れがあった時には、より大きく建物が揺れてしまうことで、屋根の崩壊や最悪の場合、建物が倒壊リスクが高くなるそうです。
こういった理由もあり、近年ではより軽量な屋根材が好まれる傾向にあり、新築業界ではカラーベストなどのスレート屋根、屋根リフォーム業界ではガルバリウム鋼板を採用した金属屋根素材のシェアがどんどん伸びているのです。
新たな屋根材は、軽量化が目指されていることもあり、古くから日本国内で採用されてきた瓦などと比較すれば非常に薄い屋根材になっています。
屋根材による雨音の違いとその理由について
それではまず、採用する屋根材によって異なる雨音の大きさと、何が原因で雨音が違ってしまうのでしょうか。
近年では、夏場のゲリラ豪雨や集中豪雨が増加していますので、家の中にいても雨音の大きさでリラックスできないと悩んでしまっている人も多いのではないでしょうか?
実は、こういった雨音の大きさというのは「採用している屋根材は何か?」ということが大きく関係しているのです。
■トタン屋根(亜鉛鉄板)
大きな音が響く
近年では、一般住宅の屋根材として採用されることは少なくなっていますが、工場や倉庫などであれば、施工費の安さなどがメリットと捉えられており、まだまだ現役で利用されています。
しかし、昔ながらのトタン屋根というものは、雨音が大きく響いてしまい、雨音がうるさいという印象をお持ちの方は多くいらっしゃると思います。
実際に、トタン屋根の場合、雨音が大きく響いてしまうのですが、これは非常に薄い屋根材になっているということが原因です。
トタンは、非常に軽量だというメリットがあるのですが、その軽量さを実現するため、とても薄く成形されています。
しかも、素材的に剛性がありますので、雨が当たると良く振動し、音が響いてしまう素材と言えるのです。
楽器のシンバルを連想していただければわかりやすいです。
素材そのものの遮音性能、つまり音を遮る性能も低いので、外の音が通りやすいという欠点があります。
しかし、実は住宅の遮音性能は、素材そのもので決まるというよりも、素材以外の材料を含めた屋根構造全体によって決まります。
■ガルバリウム鋼板屋根
ガルバリウム鋼板は鋼板にアルミニウム55%、亜鉛43.4%、ケイ素1.6%のメッキを施したものです。
軽くて丈夫で、金属でありながら錆びにくく安価という特長があり、新築・リフォームを問わず普及が進んでいます。
ガルバリウム鋼板の施工においては、屋根構造として断熱性・防水性を向上させるため、下地を構築してその上に施工する方法が一般的になっています。
その結果、旧来のトタンで用いられてきた屋根構造に比べて、遮音性能は改善しています。
■スレート屋根
新築業界で人気のスレート屋根は、天然石を加工したものと、人工的に生産された化粧スレートが存在します。
現在の新築業界では、セメントに繊維材料を混同した無石綿スレートやセメント系スレートが主流となっています。
化粧スレートに関しては、比較的厚みのある屋根材に成形されているうえ、施工時に素材を重ね合わせて葺いていきますので、陶器瓦に準じた遮音性能を持っていると言われています。
度を越した大雨でない限り、室内で雨音が気になって仕方ない状況になることは少ないようです。
■瓦屋根
最後は、古くから日本国内で採用されている粘土瓦を使った瓦屋根です。
瓦屋根は、トタン屋根などとは逆に、非常に優れた遮音性能を持つ屋根材と言えます。
瓦屋根の高い遮音性は、本来デメリットと言われている『質量』が大きな要因です。
一般的な日本瓦は、粘土を焼成して造られており、金属やスレートと比較すれば、かなり分厚く大変重い屋根材となるのです。
遮音性能に関しては、外から入ってくる音エネルギーと中から伝わってくる音エネルギーの比率である「透過損失」という指標が目安となります。
そしてこの「透過損失」に関しては、素材の質量が大きいほど高くなる、つまり遮音性能に優れていると評価されるのです。
したがって、質量が他の屋根材よりも高い粘土瓦は、その分遮音性能も高い傾向にあるということです。
屋根の雨音 どうやって防ぐ
・音を軽減できる下地を入れる
屋根裏に断熱材を入れると雨音の軽減効果が期待できます。
断熱材は本当に、建物の断熱性を向上させるのが目的の素材ですが、音を吸収したり、振動を抑えたりする副次効果をもたらします。
すでに断熱材が入っているということでも、新しいものを入れ替えることで効果が変わってきるようです。
・制振材(防振材)の裏打ちを行う
振動を吸収する制振材(防振材)を裏打ちする方法です。
金属屋根やひさしの施工を行うと効果が期待できます。
金属屋根に雨が当たると音がするというのは、軽くて剛性が高く、素材として振動しやすいためです。
振動を抑える、のを防いで反振動音を防ぎやすい制振材の役割です。
・防音効果のある塗装で塗り替える
防音効果のある塗装を実現する方法もあります。
最近は塗膜の表面を大量にセラミックで覆うことなどで表面積を増やし、音を反射させて内部への侵入を抑えるつつ振動が伝わるのを防ぐといった機能を持つ防音塗装が開発されています。
・カバー工法で屋根を葺き替える
「カバー工法」とその名の通り、既存の屋根を新しい屋根材で覆うリフォーム工事の一種で、別名「重ね葺き」「被せ張り」とも呼ばれています。
屋根が二重構造になり、音性能が高まるため、雨音対策にも有効です。
古い屋根は撤去されてしまうので、費用の節約、工期の短縮につながります。
いかがでしょうか、梅雨の季節となり雨の時でも快適に過ごせるように参考になれば幸いです。
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